キューバのカストロ元議長のワニ、水族館で男性に噛みつく スウェーデン

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スカンセン水族館のキューバワニ=2015年4月/David Keyton/AP

スカンセン水族館のキューバワニ=2015年4月/David Keyton/AP

(CNN) スウェーデンの首都ストックホルムの水族館で開かれたパーティーで、キューバの最高指導者だった故フィデル・カストロ元国家評議会議長のワニが、パーティー出席者の男性に噛(か)みついて負傷させた。

ストックホルムのスカンセン水族館ではこの日、ザリガニを食べるスウェーデン伝統の祭り「クレイフィッシュパーティー」が開かれていた。

同水族館の経営者によると、噛まれた男性は会場内で岩の上に立って演説しながら、高さ2メートルのガラス製のついたてごしに手を伸ばした。これを見たキューバワニの中の1頭が近寄って飛びかかり、男性の腕に噛みついた。

たまたまパーティーに出席していた3人の医師がすぐに手当てをして止血を施し、男性は救急車で病院に運ばれた。

ワニは10秒ほどで離れたが、男性は腕から手にかけて負傷しているという。

男性に噛みついたのは、カストロ氏が1970年代にロシアの宇宙飛行士に贈った2頭のキューバワニのうちの1頭だった。

ワニは宇宙飛行士がモスクワに連れて帰り、その後スウェーデンに移されて、1981年にスカンセン水族館に到着。同博物館でたくさんの子どもが生まれ、一部はキューバに戻された。キューバワニは絶滅の危機に瀕していると考えられている。

スカンセン水族館は、再発防止のための措置を講じると表明。ストックホルム警察は捜査を行っていることを明らかにした。

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