「銃を持つなら木を植えて」、インド自治体で新たな取り組み

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銃所持を認める条件として植樹を義務付ける新たな制度をインド北部の自治体が導入した/Chander Gaind

銃所持を認める条件として植樹を義務付ける新たな制度をインド北部の自治体が導入した/Chander Gaind

(CNN) インド北部パンジャブ州にある自治体がこのほど、銃の所持を希望する人に許可証を発行する条件として、苗木10本を植えることを義務付ける取り組みを開始した。

銃所持の条件として植樹が義務付けられたのは同州フィロズプル県。銃の所持を希望する人は苗木10本を植えている自身の写真を撮影し、当局に提出する。これで銃所持の許可を申請する書類が取得できる。

さらに1カ月後、希望者らは再び苗木の写真を撮ってきちんと世話をしていることを証明する必要がある。ここまできてようやく希望者らの申請は「検討」の段階に入り、身元確認などが実施される。

フィロズプル県の当局者はCNNに対し「パンジャブ州の人々はスマートフォン、車、銃に目がない。植樹にも夢中になってもらおう」と述べた。

新たな制度は6月5日の「環境の日」に合わせてスタートした。これまで銃所持許可の申請者は100人を超え、全員が苗木10本の植樹を行った。このうち20~25人に対しては、すでに銃所持の許可が下りているという。

取り組みの背景には、国内での大規模な森林伐採がある。前出の当局者によればこれまで新制度への反発はなく、むしろ極めて好意的に受け入れられている。

環境・森林・気候変動省が報告した2017年の統計によると、インドの国土面積に占める森林の割合は24.39%。従来はこれを3分の1とすることを目指していたが、同省はこの目標について現在改訂中だとしている。

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