タイ新首相にプラユット氏、親軍政政権継続へ

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軍政を率いるプラユット氏がタイの新首相に選出された/Anusak Laowilas/NurPhoto/Getty Images

軍政を率いるプラユット氏がタイの新首相に選出された/Anusak Laowilas/NurPhoto/Getty Images

バンコク(CNN) タイの国会は5日夜、今年3月の総選挙を受けた首相指名選挙を実施し、軍事政権のプラユット・チャンオーチャー暫定首相を選出した。

激論も交えた12時間の討論後に行われた投票では、反軍政勢力が首相候補として擁立した新未来党のタナトーン党首を500票対244票で破った。タナトーン氏は総選挙で若年層の支持を得て自党を躍進させていた。

プラユット氏は今後、自ら率いる親軍政政党・国民国家の力党が主導する連立政権を樹立することになる。

プラユット氏は陸軍司令官時代の2014年にクーデターを決行し、実権を掌握。軍政の最高機関である国家平和秩序評議会(NCPO)の議長にも就任していた。今年3月の総選挙は民政移管に向けてクーデター後、初めて実施されていた。

首相指名選挙には、総選挙で選ばれた下院議員500人と軍政が事実上任命した上院議員250人が参加。プラユット氏の首相選出には上院議員の支持票が決め手となった。

総選挙では反軍政のタクシン元首相派のタイ貢献党と国民国家の力党が第1党を争ったが共に決定的なリードを奪えず、連立工作でしのぎを削っていた。民主党が首相指名選挙前に国民国家の力党の連立交渉に賛意を示したのがプラユット首相誕生に道を開いた。

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