「不法輸入」ごみ450トン、日米などに返送 マレーシア

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不法に輸入されたごみについて、マレーシアが輸出元へ返送する方針を明らかにした/Ushar Daniele

不法に輸入されたごみについて、マレーシアが輸出元へ返送する方針を明らかにした/Ushar Daniele

マレーシア・クラン港(CNN) マレーシアの首都クアラルンプール西郊に位置するクラン港で28日までに、日米など9カ国から不法輸入されたプラスチックごみ計450トンが見つかった。同国はごみを輸出した国にすべて送り返す方針を示した。

ヨー・ビーイン環境相によると、クラン港で見つかったのは米国、英国、オーストラリア、日本、中国、サウジアラビア、バングラデシュ、オランダ、シンガポールからのコンテナ。リサイクルごみの表示を偽り、家庭ごみや電子ごみが混入していた。

先月も同様に、スペインからのごみコンテナ5個分が送り返された。政府は先月24日にプラスチックごみの不法輸入問題に対応する合同チームを発足させ、その後10件の取り締まり作戦を実施している。

中国が昨年、プラスチックごみの輸入を禁止したことを受け、仲介業者が行き場のなくなったごみをマレーシアなどへ持ち込むケースも増えている。

国際環境NGOグリーンピースの報告によると、昨年1~7月に米国からマレーシアへ送られたプラスチックごみは、前年の2倍を超えた。

ヨー氏は記者会見で、英国のあるリサイクル会社からは過去2年間に5万トン以上、コンテナ約1000個分のプラスチックごみが持ち込まれたと指摘。「先進諸国はプラスチックごみの処理方法を見直し、途上国に送り付けるのをやめてほしい」と訴えた。

オーストラリアから送られてきたプラスチックのごみを手にするヨー・ビーイン環境相=28日/MOHD RASFAN/AFP/Getty Images
プラスチックごみを手にするヨー・ビーイン環境相=28日/MOHD RASFAN/AFP/Getty Images

同様の問題はフィリピンでも起き、ドゥテルテ大統領が最近、カナダに「宣戦布告」する事態を招いた。

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