モルディブ議会選、与党が圧勝 親中掲げた前政権の疑惑捜査へ

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モルディブの議会選は、ソリ大統領率いる与党が大勝した/AHMED SHURAU/AFP/AFP/Getty Images

モルディブの議会選は、ソリ大統領率いる与党が大勝した/AHMED SHURAU/AFP/AFP/Getty Images

(CNN) インド洋の島国モルディブで行われた議会選挙で7日、ソリ大統領率いる与党が圧勝する見通しとなった。同大統領は中国からの投資に絡む前政権の汚職疑惑について捜査することを公約に掲げている。

国営メディアが初期段階の結果として報じたところによると、与党モルディブ民主党は一院制の87議席中67議席を獲得。歴史的な大差をつけて勝利することが確実となった。

7日、支持者を前に勝利宣言したソリ大統領は、公約実現に向け新たな委員会を立ち上げ、前政権の汚職疑惑の捜査や国有資産の機能回復を議会の支持の下で進めていく考えを示した。

ロイター通信によればソリ氏は、議会からの支持を得ることで未解決の死亡事件や強制的失踪に関する捜査も迅速に進められるようになるだろうと付け加えた。

昨年の大統領選でソリ氏に敗れたヤミーン前大統領は中国との関係強化を図り、同国が掲げる経済圏構想「一帯一路」の下で投資の呼び込みに力を入れていた。大統領選前の時点では、モルディブの対外債務の最大8割が中国の保有だとする見方も出ていた。

ヤミーン前政権下では活動家が投獄されたり、裁判所の命令を無視して権力維持が図られるなど、国内に混乱が広がってもいた。

「一帯一路」構想によってアジア地域で中国の影響力が強まることに関しては、各国から懸念の声が上がっており、選挙での重要課題として取りざたされるケースが増えている。

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