神経剤の除染完了を宣言、元スパイ襲撃事件 英

ノビチョクの除染作業が完了したと発表された/Chris J Ratcliffe/Getty Images

ノビチョクの除染作業が完了したと発表された/Chris J Ratcliffe/Getty Images

ロンドン(CNN) 英国南部ソールズベリー市で昨年3月、ロシアの元スパイらの父娘が猛毒の神経剤「ノビチョク」にさらされ一時、意識不明になった事件で、同国環境・食料・農村省は3日までに、約1年かけて実施されていたノビチョクの除染作業が完了したと公式に発表した。

ノビチョクに汚染されたとみられるソールズベリー市と近くのエイムズベリーの12カ所で特殊な除染技術も交えた作業を続けていた。最後に安全が宣言されたのは元スパイ、セルゲイ・スクリパリ氏の自宅で、徹底的な清浄作業に加え、専門家らによる検査も実施していた。

一連の除染作業には英陸軍や空軍からの要員約190人が参加。特殊技術を持つ契約業者の協力も得た。

同省は声明で、スクリパリ氏の自宅を民家として再利用するための再建や改装工事は近く始まると説明。工事終了後の建物の将来的な使用方法についての意見を聞くことは重要として住人との話し合いは続けるとも述べた。

元スパイらの父娘は昨年3月4日、ノビチョクに触れた後、ベンチで意識不明の状態で見付かっていた。2人を発見した警官と共にその後、数週間入院した。この事件の数カ月後にはソールズベリー近くで男女2人が同じくノビチョクに接触し、女性は10日後に死亡していた。

セルゲイ・スクリパリ氏が発見されたベンチの調査を行う捜査員=2018年3月/BEN STANSALL/AFP/Getty Images
セルゲイ・スクリパリ氏が発見されたベンチの調査を行う捜査員=2018年3月/BEN STANSALL/AFP/Getty Images

一連の事件を受け、英国とロシアの関係は急速に悪化。英政府はロシア人の容疑者2人も割り出して発表したが、ロシア政府は一切の関与を否定。2人は観光客としてソールズベリーを短期に訪れただけとも主張した。

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