北、トランプ氏に反論 「制裁解除は一部のみ要求」

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北朝鮮の外相が、制裁解除の要求を巡るトランプ氏の主張に反論/SAUL LOEB/AFP/AFP/Getty Images

北朝鮮の外相が、制裁解除の要求を巡るトランプ氏の主張に反論/SAUL LOEB/AFP/AFP/Getty Images

ベトナム・ハノイ(CNN) 北朝鮮の李容浩(リヨンホ) 外相は1日未明に記者会見を開き、物別れに終わった2度目の米朝首脳会談について、北朝鮮側が要求したのは一部のみの制裁解除だったと主張した。トランプ米大統領は合意がまとまらなかった理由として、北朝鮮による全面解除の要求を挙げていた。

李氏によると、北朝鮮側の提案は、米国が制裁を一部解除すれば、「寧辺(ヨンビョン)地区のウランとプルトニムを含むすべての核物質生産施設を専門家の立ち会いの下で永久に完全廃棄する」という内容だった。

ベトナムで行われた首脳会談では、トランプ氏が途中で交渉の席を離れ、記者会見で「彼らは制裁の全面解除を望んだが、それはできなかった」と理由を説明していた。

李氏の発言はトランプ氏の主張が不正確だと示唆したものとみられる。国連安全保障理事会による11件の制裁のうち、北朝鮮が解除を要求したのは5件のみで、経済発展や国民生活向上の取り組みを妨げる項目だったという。

李氏は北朝鮮側の提案について、米朝間の現在の信頼の水準からみて「現段階でわれわれが取れる最大の非核化措置だ」と説明。核・長距離ミサイル実験を永久停止する方針も表明したと述べた。

しかし、米国側は「寧辺(の廃棄)の他にもうひとつ」追加することを要求し、この時点で「米国にわれわれの提案を受け入れる準備がないことが明白になった」としている。

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