ベネズエラ、隣国に「食料支援」 国際社会からの援助物資は拒否

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コロンビアとの国境近くの街に用意された避難施設で食事をとる子どもたち/Fernando Vergara/AP

コロンビアとの国境近くの街に用意された避難施設で食事をとる子どもたち/Fernando Vergara/AP

(CNN) 政情不安に陥っている南米ベネズエラのロドリゲス通信情報相は18日、隣国コロンビアで食料不足に直面している子どもたちの支援のために食料を送り届けるとの方針を明らかにした。コロンビアの貧困層に関する統計にも言及した。一方で、ベネズエラは国内で食料不足が発生しているとされる。

ロドリゲス氏によれば、2万個超の食料支援のための箱がコロンビアの国境の街ククタに送られるという。食料不足に陥っているベネズエラには国際社会から支援物資が送られているが、今回の行動はこうした国際社会の取り組みに対する反論のようだ。

ククタの街は、ベネズエラへの支援物資の集積場所として国際的な注目を集めている。ただ、ベネズエラのマドゥロ政権は海外からの支援物資の受け取りを拒否している。

ベネズエラでは、反政権派のグアイド国会議長が暫定大統領への就任を宣言。国際社会からの支援物資を受け取るよう求めている。

米国際開発局(USAID)は16日、米空軍輸送機C17で、衛生用品や子どものための栄養食品をコロンビアとベネズエラの国境地点に送り込んでいた。

ベネズエラの社会情勢について調査している大学の報告書によれば、貧困層に相当するベネズエラ市民の割合が2017年は約90%にのぼったという。

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