ロシア、スパイ容疑で米国人を拘束 弁護士は保釈請求

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拘束されている米ミシガン州に住むポール・ウィラン容疑者/Courtesy Whelan Family

拘束されている米ミシガン州に住むポール・ウィラン容疑者/Courtesy Whelan Family

(CNN) ロシアの首都モスクワで米国籍の男性が拘束され、スパイ容疑で訴追された。男性の弁護士は3日、保釈が認められずに勾留が続く状況は不当で行き過ぎているとして、裁判所に不服を申し立てたことを明らかにした。

拘束されているのは米ミシガン州に住むポール・ウィラン容疑者(48)で、民間企業の安全管理担当を務めている。ロシア側は容疑としてスパイ行為を挙げているが、家族は休暇でロシアに滞在していただけだとしている。

ロシア政府は12月31日、ウィラン容疑者を28日に逮捕したことを発表したものの、容疑の詳細は明らかにしていない。

弁護士は、ウィラン容疑者は逮捕当日からモスクワ市内の拘置所に勾留されていると説明。「逮捕は行き過ぎており、根拠が示されていないため、裁判所に不服を申し立てた」と述べ、保釈請求していることを明らかにした。

逮捕時の状況については、ロシアのニュースサイト「ロスバルト」が匿名の情報筋の話として、ホテルの部屋で機密情報の入ったUSBメモリーを所持しているところを逮捕されたと伝えている。

CNNは、これがウィラン容疑者に対する正式な容疑であるか確認していない。 米国はロシア側に対し、容疑内容に関するさらなる説明を要求。ポンペオ国務長官は1月2日、「拘束が不適切なものであれば」解放を求める方針を明らかにした。

米国ではウィラン容疑者逮捕の15日前、ロシアのスパイとされるマリア・ブティナ被告が、政治団体に入り込み米ロ関係に影響力を与えようとした罪を認めていた。米国の元国防当局者らはCNNの取材に、ウィラン容疑者の逮捕について、ブティナ被告の起訴に対するロシア政府の報復の可能性があるとの見方を示した。

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