年400時間の残業認める「奴隷法」に抗議、デモが暴徒化 ハンガリー

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国営テレビの本社前でひざをついて警官隊に対峙するデモ参加者/PETER KOHALMI/AFP/AFP/Getty Images

国営テレビの本社前でひざをついて警官隊に対峙するデモ参加者/PETER KOHALMI/AFP/AFP/Getty Images

(CNN) ハンガリーで、企業が従業員に対し年間400時間までの残業を求めることを認める法案が議会を通過したことを受け、国民による数千人規模の抗議行動が続いている。4日目となった16日夜には一部の参加者が暴徒化し、路上で警官隊と衝突するなど混乱が広がった。

評論家が「奴隷法」と呼んで非難するこの法案は、オルバン首相率いる右派政党が提出し、12日に議会を通過した。ハンガリーではこれまで、従業員に年250時間までの残業を求められるとする法律が成立しているが、この上限が150時間増える見通しとなった。

政府はCNNの取材に答え「自由意志による勤務時間の変更は従業員の利益になる」と説明。法案の成立を受けて人々はより多く働き、より多くの賃金を手にすることができるとの見方を示した。

首都ブダペストでは12日から法案に対する抗議行動が始まった。16日には国営テレビの本社ビルに突入しようとしたデモ参加者と警官隊が衝突した。CNN系列局のATVハンガリーが報じた。

現場を撮影した映像や画像には、暴徒鎮圧用の装備を施した警官隊が、群衆に向かって催涙ガスを放出する様子がとらえられている。

ATVハンガリーは17日、人混みに挟まれて動けなくなるリポーターや催涙ガスをあびて地面にうずくまる人々の映像を公開した。

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