ホームレスの子ども13.1万人に増加、背景に住宅難 英

屋外で眠るホームレス。子どものホームレスの数は5年前と比べて59%増加している/Jack Taylor/Getty Images

屋外で眠るホームレス。子どものホームレスの数は5年前と比べて59%増加している/Jack Taylor/Getty Images

ロンドン(CNN) 英国のホームスレス支援団体「シェルター」は9日までに、住宅難に直面する同国内に存在するホームレスの子どもは現在、推定13万1000人で5年以上前に比べ59%増、数字にして約5万人拡大したとの新たな報告書を公表した。

今年のクリスマスには子ども103人につき1人がホームレスの状態にあることを意味するとした。クリスマスにホステルや低価格な宿泊施設に滞在している子どもは推定9500人とし、住宅難の問題は今や世代にかかわりない影響を及ぼしていると指摘した。

報告書は政府統計の分析などに基づいて作成した。

昨年末と比べた場合、ホームレスの子どもは3000人増えた計算。英国内の平均的な学校はホームレスの子ども5人を抱え、問題が最も深刻なロンドンでは全ての学校に平均で28人のホームスレスの子どもがいる比率にもなる。

ホームレスの子どものうち約3分の2がロンドンに居住しているとされる。報告書によると、中心部のウェストミンスターでは子ども11人のうち1人に帰るべき住居がなく、住宅費が最高水準となっているケンジントン、チェルシー両地区では12人のうち1人に決まった帰宅先がない状況となっている。

シェルターは先月発表した別の報告書で、英国人200人のうちの約1人が路上もしくは臨時宿泊施設で寝ているとも指摘していた。

ロンドン・メトロポリタン大学で地域社会開発問題などを担当する講師は、臨時の滞在先に身を寄せる住民の増加は2010年以降、長期的な基調になったと指摘。ロンドンを中心に値段が手ごろで長期居住に適する住宅などが建設されていない背景要因に言及した。

その上で、1970年代には路上で眠る人間の姿には衝撃を感じただろうが、今や慣れきっていると嘆いた。

英国監査局は昨年の報告書でホームレス人口の急増について住宅賃貸費の上昇や11年に始まった住宅手当の上限設定や凍結が主因とも指摘していた。

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