ニューカレドニアで住民投票、フランスからの独立「反対」多数

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ニューカレドニアで、フランスからの独立の賛否を問う住民投票が行われた/THEO ROUBY/AFP/AFP/Getty Images

ニューカレドニアで、フランスからの独立の賛否を問う住民投票が行われた/THEO ROUBY/AFP/AFP/Getty Images

(CNN) 南太平洋のニューカレドニアでフランスからの独立の是非を問う住民投票が4日に行われ、独立「反対」が約56%の票を獲得して賛成派の44%を上回った。

ニューカレドニアはオーストラリア東岸から約1120キロの位置に浮かぶ島々で、フランスとは1万7000キロ離れている。これだけ遠くにある地域がその国の一部としてとどまっているケースは、世界でもごく一握りしかない。

最新の統計によると、ニューカレドニアの住民の40%前後はカナクと呼ばれる先住民が占める。次に多いのが欧州系で約27%。事前の調査ではフランスへの残留支持が7割との結果も出ていたが、実際の票差はこれよりもはるかに拮抗(きっこう)する形となった。

過去には独立運動が暴力へと発展することもあったが、フランス政府は1998年に独立支持の政党と3度の住民投票の実施で合意。今回がその1回目で、今後地方政府が承認すれば20年に第2回、22年に第3回がそれぞれ行われる。

フランスのマクロン大統領は住民投票の結果を受け、「カレドニア人の多くがフランスにとどまる選択をしたのを誇りに思う」と述べた。

ニューカレドニアという地名は、欧州から初めて訪れた英国の探検家ジェームズ・クックが、現在のスコットランドのラテン名にちなんで命名した。その後の1853年、ニューカレドニアはナポレオン3世によって正式にフランスに併合された。

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