北朝鮮の制裁違反活動の公表拡大へ、米と同盟国

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6月の米朝首脳会談で握手するトランプ大統領(右)と金委員長/CNN

6月の米朝首脳会談で握手するトランプ大統領(右)と金委員長/CNN

ワシントン(CNN) 米国防総省当局者は15日までに、北朝鮮による国際的な経済制裁の違反活動をより積極的に公表する、同盟国と協力した新たな対応策を近日中に打ち出す方針を明らかにした。

北朝鮮への制裁履行を確実にさせるため米国と同盟国の軍事手段などに関する情報なども一層公開する見通し。東シナ海での北朝鮮籍タンカーへの石油精製品の違法な積み替えを行う船舶の監視活動などを想定している。

米国は過去に北朝鮮の制裁回避活動を探知、妨害するために航空機や船舶を動員。ただ、非核化に関する米朝交渉を意識しその活動内容を積極的には公開しなかった。

米朝直接交渉は今年6月の初の両国首脳会談の成果だが足踏みが続いている。トランプ政権当局者は、北朝鮮への制裁は非核化が進展するまで続く方針を示している。

2人の国防総省当局者は北朝鮮は国連制裁をすり抜ける手口を頻繁に用いていると指摘。

マティス国防長官は新たな対応策に米軍事力の一層の行使が含まれるかとの質問に、「予定される作戦については話さない」と述べるにとどまった。「非核化交渉に携わる外交官を支援するため我々は出来ることは全てやる。国連や国際社会の制裁履行も支援する」とも語った。

新たな対応策に伴い、日本、オーストラリアやニュージーランドも自らの監視活動について一層の情報公開化に踏み出すものとみられる。北朝鮮による違法な密輸活動への対策にはカナダ、フランス、韓国と英国も加わっている。

米朝交渉ではホワイトハウスのサンダース報道官が10日、トランプ大統領が北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長との2回目の首脳会談に前向きな考えであると指摘した。

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