米ロの宇宙協力関係に亀裂の兆し、ロシアトップが陰謀説

ISSへ宇宙飛行士を送り届けるロシアの宇宙船ソユーズの打ち上げ/Getty Images

ISSへ宇宙飛行士を送り届けるロシアの宇宙船ソユーズの打ち上げ/Getty Images

2014年にロシアがウクライナのクリミア半島を併合し、米ロの関係が悪化した後も、宇宙開発機関同士の協力関係にほとんど影響は出ていなかった。

ところが今年に入ってロゴジン氏がロスコスモスのトップに任命されると、状況が変わり始めた。

ロゴジン氏は防衛産業担当の副首相を歴任したタカ派の政治家。米国は2014年、「ロシア政府に対する影響力を行使し、ウクライナ情勢を悪化させた責任者」として、ロゴジン氏を制裁の対象とした。

同氏のトップ任命について業界誌は、「米国がロシアのロケットに依存してISSへ到達している状況について何年も前から挑発的な発言をしてきた人物が、NASAにとって最も重要なパートナーのトップに君臨した」と伝えていた。

NASAがソユーズの座席を確保する契約は、2019年11月で期限が切れる。NASAと契約した米民間企業のスペースXやボーイングは有人宇宙船の開発を進めているが、米会計検査院は今年6月の報告書で、計画にさらなる遅延が生じれば、「米国の宇宙ステーションへのアクセスに溝が生じる恐れもある」と指摘していた。

マスコミがロゴジン氏の発言を大きく伝える中、ロスコスモスは5日の声明で、「匿名筋から入手した未確認情報の報道は自制してほしい」とメディア各社に促した。ISSで起きた非常事態に関する調査は9月半ばに完了する見通しだとしている。

ISSの乗員は通常通りの任務を続けている。ロシアのオレグ・アルテミエフ宇宙飛行士は流出箇所の修理を終えた後、宇宙から見た地球の美しい写真を投稿し、「惑星地球のツアーを続けませんか?」とツイートした。

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