火星の氷の下に「湖」が存在か、イタリア研究チーム

火星の氷の下に湖

(CNN) イタリア宇宙機関の研究チームは25日、火星の南極にある氷冠の下に液体の水でできた湖が存在するのをレーダーで探知したと明らかにした。米科学誌サイエンスに論文を発表した。

湖の存在の証拠は、欧州宇宙機関(ESA)の探査機「マーズ・エクスプレス」に搭載された地下探査レーダー「MARSIS」が収集した。

MARSISは2012年5月から15年12月にかけて、火星の南極氷冠付近にある地域を調査。地表や氷冠を通過するレーダー波を照射し、反射波の動きを測定した。

こうして得られた29組のレーダーサンプルから、表面下およそ1.6キロの位置にみられた信号の大きな変化を図像化した。湖の幅は約20キロで、グリーンランドや地球の南極の氷床下にある湖と非常に似通っていた。

レーダーの反射波ではこの部分が明るく輝いており、水の存在を示しているという。論文の著者らはこれを「火星上にある安定した液体の水」と解釈しており、それ以外の要因は排除している。

火星上に水が存在する可能性に関しては、これまでにも研究が行われてきた。しかし安定した水の証拠が得られたのは今回が初めてだという。

今回の湖は氷冠の下に位置していることから、湖内の水は氷点を下回っているとみられる。しかし火星上では既にマグネシウムやカルシウムなどの塩分が見つかっており、こうした塩分で塩水の形成が促され、融点が低下して液状を保っている可能性がある。

地球上の氷床と同様、火星でも氷冠の状態は気候に応じて変化し、過去の事象を記録しておく役割を果たしている。こうした氷冠について研究を深めることで、火星の気候の歴史に関する知見が得られそうだ。

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