人身売買から逃れたカメルーン人女性、被害者支援に奮闘

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米国務省から人身売買の被害者支援への貢献を認定されるフランシスカ・アワさん(中央)/courtesy US State Department

米国務省から人身売買の被害者支援への貢献を認定されるフランシスカ・アワさん(中央)/courtesy US State Department

(CNN) カメルーン出身のフランシスカ・アワさん(35)は今年6月、人身売買との闘いに貢献したとして表彰された際、米国のトランプ大統領の娘で大統領補佐官のイバンカ・トランプ氏や米国務長官らを前に講演を行った。

しかし、アワさんはわずか3年前、現代の奴隷として生きていた。中東のクウェートで家事労働者として働いていたアワさんは、雇用主に軟禁され、虐待を受けた。

アワさんは2015年春、クウェートでの英語教師の職に応募した。賃金は高かった。修士号を持ち、英語が堪能なアワさんでも、カメルーン南西部の地元の町クンバで同等の給料を稼ぐのは不可能だった。またアワさんは2歳の息子を養う必要があったため、紹介されたその職を受け入れた。

しかし、現実は全く違っていた。

疲れ果て、病気に

アワさんは、クウェートに到着するとすぐにあっせん業者を通じて雇われた家事労働者として現地の一般家庭で働かされたという。数週間、複数の家庭を転々とした後、最終的にあるクウェート人家庭に行き着いた。アワさんはその家族にパスポートを奪われたという。

アワさんはそこで長時間労働を強いられ、ほとんど睡眠も取らずに、炎天下で働かされることもあったという。休む間もなく掃除をさせられたアワさんは、疲れ果てて病気になり、背中の痛みにも悩まされた。

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