英国の夏も記録的な猛暑、イングランドで観測史上最高
ロンドン(CNN) 英気象庁は4日までに、今年の夏はイングランドで観測史上最高の暑さを記録したと発表した。
今年6月~8月にかけての平均気温はイングランドで17.2度に達し、これまでの最高だった1976年の記録を0.2度上回った。
英国全体(イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)の平均気温は15.8度で、2006年と2003年および1976年の過去最高記録と並んだ。
平均気温が17度を上回ったのは、1659年以来、10回のみ。そのうち6回は1976年以降だった。
英気象庁はこれについて、今年限りの特異な現象ではなく、地球温暖化の兆候だと指摘している。
超党派の議員でつくる環境監査委員会は今年7月、熱波のリスクは増大しつつあり、極端な暑さに対して英国は無防備な状態にあると警告していた。
この夏猛暑に見舞われているのは英国だけではない。欧州は全土が熱波に覆われ、スウェーデンやギリシャ、ドイツで山火事が相次いだ。
北米やアジア、オーストラリア、ニュージーランドでも記録的な猛暑が続き、日本や韓国では熱中症によって多数が死亡した。
米海洋大気局(NOAA)が7月に公表した統計によると、2018年は観測史上4番目に暑い年になる見通しだ。