生の魚介類で細菌感染、男性患者の手首切断 韓国

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(CNN) 韓国で生の魚介類を食べて感染症を引き起こし、合併症のため前腕を切断する手術を受けた男性の症例が、このほど医学誌に報告された。

患者は71歳の男性で、2型糖尿病と高血圧の病歴があり、末期腎不全のため透析を受けていた。生の魚介類を食べてから12時間以内に発熱と左手の強い痛みの症状を発症。2日後に韓国・全州市の病院を受診した。

男性の左手の手のひらには縦3.5センチ、横4.5センチほどの血の塊ができ、手の甲から手首にかけては水膨れができていた。

緊急手術を行った医師団は、海水にすむ細菌のビブリオ・バルニフィカスを発見し、男性の感染症はこれが原因だったと診断した。

男性は抗生剤を投与されたが、皮膚の病変の悪化を食い止めることはできず、入院から25日後に、左上腕の切断手術を受けた。術後の経過は良好で、無事退院できたという。

米疾病対策センター(CDC)によると、ビブリオ・バルニフィカスは全米で年間205例の症例が報告されている。場合によっては手足の切断が必要になり、15~30%は死に至る。

昨年の医学誌に掲載された論文によると、欧米では、すしなど生の魚介類の人気上昇に伴い、寄生虫アニサキスを原因とする疾患も増えている。

こうした疾患のリスクを抑えるため、CDCでは生の魚介類や加熱が不十分な魚介類を食べないよう勧告している。

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