プーチン氏、訪米の「用意ある」 トランプ氏の訪ロ招請も
(CNN) ロシアのプーチン大統領は27日、米首都ワシントンを訪問する用意があると表明するとともに、トランプ米大統領をモスクワに招待したことを明らかにした。ただ、実現には「必要な条件が整わなければならない」としている。
南アフリカのヨハネスブルクで開かれた新興5カ国(BRICS)首脳会議の場で述べた。プーチン氏は「こうした会談に臨む用意があり、トランプ大統領をモスクワに招待する用意もある」とした上で、既にトランプ氏に招待の意向を伝えたことを明らかにした。
一方、ホワイトハウスのサンダース報道官は声明で、「トランプ大統領は来年プーチン氏をワシントンに迎えるのを楽しみにしている」と言及。モスクワ訪問についても「トランプ氏は前向きだ」としたものの、プーチン氏からの正式な招待はまだ受け取っていないことを示唆した。
トランプ氏は19日、プーチン氏を今秋ワシントンに招待して会談を行う意向を表明したが、すぐにこれを撤回し、会談の予定を来年に延期していた。
ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)は25日に会談延期を発表した際、トランプ氏はロシア疑惑をめぐる「魔女狩り」が終わってからプーチン氏との再会談を行うべきだと考えていると説明した。
プーチン氏は今回、トランプ氏への称賛の言葉も口にし、その大きな長所は「有権者への公約を守りたいと常に考えていることだ」と指摘。「彼の行動を批判することは可能であり、実際に多くの人がそうしているが、有権者への公約を守ろうとしている点は明白だ」と述べた。