イスラエル軍、シリアの戦闘機を撃墜 領空を侵犯と主張

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イスラエル軍がシリアの戦闘機を撃墜

エルサレム(CNN) イスラエル国防軍は24日、シリアの戦闘機1機を撃墜したと発表した。同機がイスラエルの領空を侵犯したと主張している。これによって同地域の軍事的緊張が一層エスカレートする事態も懸念される。

イスラエル国防軍によると、ロシア製の戦闘機「スホイ」がイスラエルの領空に2キロ侵入したため、ミサイル「パトリオット」2発を発射して命中させた。同機のパイロットがどうなったかは分からないとしている。

シリア国営テレビは軍関係者の話として、戦闘機1機がシリア領空内でテロ掃討作戦を実施中にイスラエルの標的にされたと伝えた。

シリア南部のこの地域では、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」系の組織が支配する地域の奪還を目指し、シリア政府軍がロシア軍の支援を受けて、ここ数日で攻勢を強めていた。

イスラエル国防軍の広報によると、撃墜された戦闘機はシリアの首都ダマスカス北東部にあるT4軍事基地から発進していた。イスラエルは昨年、T4基地にイランの軍事資産があると主張して、数回にわたって同基地を攻撃している。

イスラエルはロシアとの間で結んだ協定に基づき、撃墜前にロシアと連絡を取って、この戦闘機がロシア空軍ではなくシリアのものであることを確認したとしている。

この前日には、イスラエルがミサイル防衛システム「ダビデ・スリング」から、シリアのミサイル「SS22」2発に向けてミサイル2発を発射していた。しかしSS22がシリア国内に落下することがはっきりした時点で、ダビデ・スリングのミサイルに自爆命令を出したと説明している。このうち1基は自爆に成功したが、もう1機がどうなったかは分かっていないという。

ダビデ・スリングは中長距離ミサイルの迎撃を目的とする防衛システムで、実戦に使われたのは初めてだった。

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