パリ襲撃、容疑者はチェチェン出身 監視リストに名前

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12日夜の襲撃事件後、現場を調べる捜査員ら

12日夜の襲撃事件後、現場を調べる捜査員ら

(CNN) パリ中心部のオペラ座付近で5人が殺傷された事件の容疑者はロシアのチェチェン共和国出身で、警察の対テロ監視リストに名前が挙がっていた。司法当局の情報筋が13日に明らかにした。

容疑者は12日夜に刃物で1人を殺害、4人を負傷させた後、警察に射殺された。犯行時に「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫んでいた。

容疑者は1997年にチェチェン共和国で生まれた。犯罪歴はなかったものの、過激思想の持ち主で脅威をもたらす恐れがある人物とみなされ、監視リストに載っていた。

同情報筋が13日、CNNに語ったところによると、警察は容疑者の両親と友人1人を拘束して事情を聴いているという。

事件では過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が犯行声明を出した。ISISはチェチェンやダゲスタン共和国など、北カフカス地方で盛んに戦闘員を勧誘してきた。この地域の武装勢力は数十年に及ぶロシアからの独立闘争で鍛えられ、戦闘員として重宝されてきた経緯がある。

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