メキシコのリゾート地に安全不安、米国務省が渡航自粛呼びかけ
ワシントン(CNN) 米国務省は9日までに、メキシコのリゾート地プラヤデルカルメンの安全に関する緊急情報を発表し、米国民に対して同地への渡航を自粛するよう呼びかけた。プラヤデルカルメンでは1週間前に、観光フェリーから爆弾が見つかっていた。
緊急情報は7日遅く、在メキシコ米大使館のウェブサイトに掲載され、「プラヤデルカルメンの治安上の脅威に関する情報」が入ったことを受け、米政府職員による同地の訪問を禁止していると説明した。
プラヤデルカルメンは、米国の大学生が3月の春休みを利用して出かける観光地として人気が高い。
国務省のナウアート報道官は8日の声明で、「できる限りの情報を集めた上で、その情報に基づいて渡航の判断をする必要がある」と強調した。
同報道官は、脅威の具体的な内容は明らかにしていない。しかし国務省は先週発表した別の緊急情報の中で、フェリーから爆発していない爆弾が見つかったとして警戒を促していた。その1週間前には、別のフェリーで爆弾が爆発して、乗客数人が負傷している。
米国はメキシコの捜査当局と連携して捜査を進めているとナウアート報道官は説明。「明らかな脅威がある」と述べ、「その脅威を認識して、自分や家族の安全を守ってほしい」と呼びかけた。