豪州議員が辞任、中国系実業家との密接な関係で批判

2017.12.16 Sat posted at 18:00 JST

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(CNN) オーストラリアの野党・労働党のサム・ダスチャリ上院議員は16日までに、著名な中国系豪州人の実業家との密接な関係や中国寄りの政治姿勢が批判を招いたことなどを受け、議員を辞任すると発表した。

会見で議員としての宣誓内容を常に順守してきたとし、忠実な愛国者であリ続けてきたと主張。辞職の理由については党にこれ以上の迷惑をかけたくなかったと述べた。

ダスチャリ元議員は以前にも中国人の政治献金者との近い関係が暴かれ、非難の対象になっていた。今回の辞任は地元メディアが先月29日、ダスチャリ氏が中国系豪州人の実業家に2人の間の電話のやりとりが豪州情報機関の盗聴対象になっている可能性があると警告したとの暴露報道が大きな要因となった。

また、地元の公共放送局が同日、ダスチャリ氏が2016年の記者会見で係争海域の南シナ海における中国の立場を弁護したとする録音内容を報じたことも批判を拡大させていた。放送局は同実業家が豪州の2大政党にこれまで数十万豪州ドル規模を献金していたとも伝えていた。

実業家の広報担当者は同放送局に対し献金は16年に中止したと述べながらも、報道内容の論評は控えた。

ダスチャリ氏が絡む今回の疑惑を受け、豪州政府は先週、外国人による政党への献金を全面禁止にする新たな治安関連法を導入。ターンブル首相は、外国勢力は豪州内の政治問題に影響力を及ぼそうとする前例がない巧みな手法を用いているとの見解も示していた。

一方、中国外務省報道官は中国が豪州内政に干渉しているとする報道などに強く反発。偏見に満ちた見方であり、両国間の信頼や協力関係を阻害すると主張した。

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