子どもの喫煙、インドネシアで拡大<下> 広告や販売の規制緩く

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インドネシアでは、たばこの広告や販売についての規制が厳しくないという

インドネシアでは、たばこの広告や販売についての規制が厳しくないという

こうしたスポンサー投資は近年では減少しているというが、同氏は現在、テレビや文化を通じた隠れた形の広告が拡大しているとみている。「子どもたちは大人の男になりたければ喫煙しなければならないと考えている」

広告や男性らしさが喫煙と結びつけられる問題は、ほんの10~20年前まで他の多くの国が直面していた。ただ欧米での喫煙率は低下したものの、たばこへの関心を増大させようとする企業や取り組みは、インドネシアのように規制や法律でその存在が禁じられていない国に移ったとブルンガン氏はみている。

ブルンガン氏は、農村部では「小規模店や食料品店がたばこ企業の支援を受けている。たばこ企業はあらゆる場所に広告を出すことができる」と指摘。「誰もこれを管理していない」と述べた。

「たばこアトラス」の2013年のデータによれば、インドネシア市場では、フィリップ・モリス・インターナショナルが最大手だという。フィリップ・モリス・インターナショナル傘下のサンポルナは取材に対し、若年層の喫煙には断固として反対すると述べ、18歳未満への製品の販売を意図的に行うことはないとした。教育施設の100メートル以内に広告を出さないよう最大限の努力を払っているという。

最後のハードルは、低コストかつ容易にたばこを購入できることだ。

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