サウジ、実業家の王子ら17人逮捕 汚職撲滅掲げ一斉摘発

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国王の命令で設置された反汚職委員会を主導するムハンマド・サルマン皇太子

国王の命令で設置された反汚職委員会を主導するムハンマド・サルマン皇太子

サウジ情報相の発表によると、同委員会は「この数十年の間、王国発展の取り組みを阻んできた根強い問題への対応を目的とした積極的な改革」を推進。「一部の人物は公共の利益よりも個人的利益を優先し、公的資金を流用している」と述べ、「あらゆるレベルの汚職撲滅」を掲げている。

ムハンマド・サルマン皇太子はサウジの政界で権力を固めつつあり、皇太子に任命されて以来、女性の行動規制の緩和といった積極的な改革を打ち出してきた。先の演説では、過激主義を排して「より穏健なイスラム」に立ち返ると言明した。

サウジアラビアに詳しいCNNエディターのジョン・デフテリオス氏は今回の摘発について、「原油価格の是正によって様相が変わり、過去20年のようなやり方ではビジネスができなくなった」「そこで経済の多様化が必要になり、汚職撲滅に向けた大胆な行動に踏み切った」と分析している。

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