豪エアーズロック、登山禁止へ 19年10月から

豪州を象徴する観光名所の1つ、「ウルル(エアーズロック)」での登山が禁止に

豪州を象徴する観光名所の1つ、「ウルル(エアーズロック)」での登山が禁止に

シドニー(CNN) オーストラリア北部特別地域の有名な観光地である高さ348メートルの巨岩「ウルル(エアーズロック)」での登山が2019年10月から禁止されることになった。

「ウルル・カタジュタ国立公園」の運営協議会が1日の会合で全会一致で決めた。ウルルでは先住民の文化的価値や安全対策の側面から登山禁止を求める声が長年あった。先住民でもある同協議会の会長は、ウルルは先住民の聖地であると強調した。協議会は先住民部族の指導者ら8人と国立公園行政当局の3代表から成っている。

協議会では登山禁止に動く前、訪問客の主要目的の見極めや訪問客のうち登山客が占める割合などの検討基準を設けていた。協議会の統計によると、登りたいという登山客は1990年代は74%だったが、2010年には28%、15年には16.2%に激減。15年のウルルへの訪問客は計30万人だった。

登山客の減少基調は安全への懸念が要因ともなっている。岩の傾斜は急で、蒸し暑い気温にも再三襲われる。1958年から始まった統計によると、登山中の死亡者は36人。直近の犠牲者は2010年だった。

ウルル登山を巡る是非の論議は数十年間にわたってくすぶり、訪問客の無神経な行動が起きればさらに高まる経緯をたどってきた。2010年にはビキニ姿のフランス人観光客が訪れ、物議を醸していた。

運営協議会は09年、全面的な登山禁止に踏み切る提案を発表したが、政府の支持を得られていなかった。禁止が観光業界に打撃を与えるとの反対派の主張が配慮されていた。

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