「核のみが平和を保障する手段」、韓国野党代表が主張
ソウル(CNN) 北朝鮮と対等に交渉したければ、韓国も自前の核兵器を持つ必要がある――。韓国最大野党の有力議員がそう発言した。北朝鮮の核が現実的な脅威となる中で、韓国では核武装を求める声が強まっている。
保守系最大野党「自由韓国党」の洪準杓(ホンジュンピョ)代表は、「韓国に戦術(核)兵器を配備することによってのみ、我々は北朝鮮と対等な立場で交渉できる」と語った。
洪代表は23日の週に米国を訪問予定。CNNの取材に対し、「韓国国民の意見を米国議員に伝えたい」と訪米の狙いを説明している。
自由韓国党は、セヌリ党の朴槿恵(パククネ)前大統領が弾劾(だんがい)で失職したことを受け、同党に所属していた議員が結成した。
大統領選で洪氏と争って勝利し、5月に就任した文在寅(ムンジェイン)大統領は、北朝鮮との融和を重視する姿勢だが、保守層からはそうした姿勢を批判する声が高まっている。
文大統領は韓国への核配備の可能性は全面否定し、もし配備すれば「北東アジアの核軍拡競争を招く」と警告した。