カタルーニャ州首相、議会演説へ 独立宣言強行かは不透明

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独立反対のデモを行う人々。プッチダモン州首相の発言に注目が集まる

独立反対のデモを行う人々。プッチダモン州首相の発言に注目が集まる

(CNN) スペインからの独立宣言を見合わせるよう北東部カタルーニャ自治州の政府に対する圧力が強まるなか、プッチダモン州首相は10日、特別に召集される州議会本会議で演説を行う。プッチダモン氏は本会議でスペインからの分離を一方的に宣言するものとみられていたが、カタルーニャ独立に反対する大規模なデモが週末に展開されたことを受け、独立宣言を強行するかどうかは不透明な情勢となった。

フランスは9日、カタルーニャを独立国として認めない方針を表明。独立を宣言すれば自動的に欧州連合(EU)からの追放につながるとしており、さらなる圧力がかかった形だ。

ただ、こうした動きにもかかわらず、州議会には数千人が姿を現すと予想されている。独立計画への支持を表明するため、そして、独立支持派への公約を守るようプッチダモン氏に要求するためだ。

今月1日の住民投票で投票者の過半数が独立支持票を投じたこと受け、スペインは先週、政治的に不透明な状況に陥った。

中央政府はこの住民投票について違法と宣言。スペイン警察はゴム弾を発射したり、有権者を投票所から引きずり出したりして投票の阻止を図り、欧州の多くの人に衝撃を与えた。

カタルーニャ州政府の外相はCNNの取材に、カタルーニャ側は長年、スペイン国家との公正な取引を求めてきたと主張。

「われわれが常に求めてきたのは政治的な対話であり、民主主義を実践する機会、すべての人が自分の見解を表明できる機会だ」と述べ、対話や交渉に前向きな姿勢を示した。

一方、スペインのラホイ首相は1日の住民投票を受け、カタルーニャの分離を断固として阻止する構えを示している。

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