雨傘運動から3年、香港で再び抗議デモ 締め付け強化懸念も

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活動家らの訴追に対し抗議の声を上げるデモ行進が香港で行われた

活動家らの訴追に対し抗議の声を上げるデモ行進が香港で行われた

香港(CNN) 大規模な民主化運動「雨傘運動」から間もなく3年を迎える香港で、中国の建国68周年に当たる国慶節の1日、再び数千人の市民が参加して抗議デモを展開した。

雨傘運動の指導者だった黄之鋒(ジョシュア・ウォン)、羅冠聰(ネイサン・ロー)、周永康(アレックス・チョウ)の3氏は、8月に実刑判決を言い渡された。1日の抗議デモではこの3人の「政治犯」の釈放を求め、猛暑と雨の中を黒い服を着た人たちがデモ行進した。

2014年の雨傘運動にかかわった活動家は、黄氏ら3人のほかにも香港大学の戴耀廷(ベニー・タイ)教授など複数が訴追されている。デモ参加者の多くは、そうした服役中の活動家の横断幕を掲げていた。

一方で、言論の自由や政治活動に対する締め付けが強化される中で、反対派の市民の多くは不安を募らせている。

黄氏ら3人が逮捕されて以来、大規模な抗議運動が行われるのは今回で2度目で、参加者は警察の発表で4300人に上った。しかし数万人が参加した8月に比べると大幅に減った。

雨傘運動の指導者だった陳健民氏は、市民の不信感や失望感が高まり、海外へ移住する人が増えていることに対して危機感を募らせている。

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