豪政府、米への難民引き渡しを実行へ トランプ氏は消極姿勢

2017.09.20 Wed posted at 19:13 JST

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(CNN) オーストラリアが南太平洋で難民希望者を収容している施設の閉鎖にともない、収容者の一部を米国に定住させるとした米豪間の合意が、近く実行される見通しになったことが20日までにわかった。米国のトランプ大統領は、オバマ前政権下で成立したこの合意を強く批判していた。

オーストラリアのターンブル首相がCNN系列局とのインタビューで語ったところによると、南太平洋のナウルとパプアニューギニアの収容施設から、当局が選んだ25人前後の第一陣が「数週間のうちに」出発して米国へ向かう。

ただし、米国への入国許可が保証されているわけではない。審査手続きに数カ月かかる可能性もあるという。

ターンブル氏はインタビューで、合意を引き継いだトランプ氏に「改めて感謝する」と述べた。

合意は昨年、オバマ前政権との間で成立していた。米国はオーストラリア側の施設から難民希望者1250人を受け入れ、交換条件としてコスタリカの施設に収容している中米からの難民をオーストラリアに引き渡すという内容だ。

難民への強硬姿勢を掲げるトランプ氏は今年1月の就任後、ターンブル氏との初めての電話会談で、この合意をあからさまに批判した。

米紙ワシントンポストが8月に公表した会談内容によると、トランプ氏は「ばかな合意だ」と話し、応じれば自分の印象が悪くなるとしきりに心配していた。

CNNはパプアニューギニアのマヌス島にある施設の収容者で、米国定住者に選ばれた24歳のスーダン人男性に電話取材した。25日には出発するとの知らせを受けたという。第一陣にはほかにアフガニスタン、ソマリア、パキスタンなどからの難民希望者が含まれる見通しだ。

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