麻薬密売業者を一斉摘発、容疑者32人死亡 フィリピン

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夜のマニラをパトロールする警官。ドゥテルテ大統領は就任以来、麻薬撲滅作戦を進めている

夜のマニラをパトロールする警官。ドゥテルテ大統領は就任以来、麻薬撲滅作戦を進めている

(CNN) フィリピン首都マニラの北部にあるブラカン州の警察は17日までに、麻薬密売業者の一斉摘発作戦を展開し、警察との銃撃戦で容疑者32人が死亡したと発表した。

州当局者によると、警察は15日、州内の66カ所で、覆面捜査員が密売人に麻薬の購入を持ちかけるおとり捜査を展開し、14カ所の捜索を行った。

これに対して密売人側が武力で抵抗したため銃撃戦になり、容疑者32人が死亡し、107人が逮捕されたとしている。

フィリピンのドゥテルテ大統領は2016年6月の就任以来、強硬な麻薬撲滅作戦を打ち出し、これまでに密売や使用の容疑者など少なくとも3400人が死亡している。

ブラカン州で1晩のうちにこれほどの死者が出たのは初めてだという。当局者は「なぜこれほど多くの死者が出たのかという疑問の声も一部では出ている。だが現場は制御不能な状況にあった」「相手は悪名高い麻薬販売業者だ。生きて逮捕することはできなかった」と話している。

ブラカン州ではこれ以前にも、警察が行った別の作戦でこの1カ月の間に麻薬密売の容疑者少なくとも14人が死亡していた。7月に同州で行われた麻薬関連の作戦で死亡した容疑者は少なくとも18人に上る。

ドゥテルテ大統領は先週、同国の麻薬問題は「我々にはコントロールできない」と語っていた。

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