世界難民の日、史上最悪の現状を数字とキーワードで探る

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(CNN) 世界は今、史上最悪の難民危機に直面している。難民の数は増大を続け、関係国や地域社会に困難な課題を突き付け、語られることのない苦難と希望が交錯する。6月20日の「世界難民の日」に当たり、難民問題の現状を数字で追った。

6500万人

国連によると、避難を強いられた難民や避難民の数は現在、6500万人を超す。これは英国やフランスの全国民の数に匹敵する。このうちの3分の1強を、迫害や戦争や暴力のために故国からの脱出を余儀なくされた難民が占める。

子どもたち

難民は圧倒的に子どもが多く、18歳未満が半数強に上っている。

増え続ける難民

難民や避難民は年々増え続けている。毎日スクールバス約630台分の人々が、避難を強いられている計算になる。

戦争

主な要因は戦争だ。国連によると、難民の半数以上は、内戦に引き裂かれたシリア、アフガニスタン、ソマリアから来ている。

飢餓と迫害

アフリカでは2017年に入り、数百万人が飢餓にさらされている。ミャンマーでは少数民族のロヒンギャ族約100万人が、民族や宗教を理由に迫害され、狙われて襲撃される頻度が増えていると訴える。

途上国

難民の受け入れ数は、途上国が最も多い。

定住

1年以内に定住した難民は1%にとどまる。富裕国37カ国が国連と連携して難民の定住を受け入れており、2016年は15万人が定住した。

一方で、欧州の一部の国は難民政策の引き締めを行い、北米では米国を離れてカナダを目指す難民も相次ぐ。

だが現状はほとんど変わらない。故国を離れる決心をした一家は、所持品をほとんど残したまま出国する。難民の流入を温かく受け入れる人もいれば、拒絶する人もいる。そして、難民の数が減る兆しは見えない。

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