拉致被害の女性、回復支援の取り組みに密着 ナイジェリア<下>

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拉致被害女性、悪夢の記憶を乗り越えて

ナイジェリア・アブジャ(CNN) ナイジェリア北東部のチボックで3年前に発生した、寄宿学校の女子生徒たちの大量拉致。イスラム過激派「ボコ・ハラム」により276人が拉致されたこの事件は世界に衝撃を与えた。

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拉致被害者のうち57人は直後に脱出。1人は2016年に森で見つかって保護された。その後、同国政府とボコ・ハラムとの交渉で、17年5月までに103人が解放されている。

CNNは16年10月に解放された女性21人たちの回復を支援する施設を訪問し、心身のケアや社会復帰に向けた取り組みの概要と課題について取材した。

「今は健康そのもの」

女性たちの世話をしている人々の中には、精神科医、心理学者、ソーシャルワーカーらで構成される「心理ソーシャル」チームも含まれている。また同施設には医者が1人と、住み込みの女性の世話係2人がいる。世話係の1人はチボック出身だ。

女性たちの治療に当たっている心理学者によると、彼女たちは「驚くほどの回復」を見せているという。

「彼女たちが最初に解放された時のことを今でも鮮明に覚えている。当時、彼女たちには心的外傷後ストレス障害(PTSD)、悪夢、不眠症の症状が見られたが、今は健康そのものだ」とその心理学者は言う。

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