北朝鮮、ロシアと定期航路 万景峰号が就航

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ロシア・ウラジオストク港に入港した「万景峰(マンギョンボン)号」

ロシア・ウラジオストク港に入港した「万景峰(マンギョンボン)号」

(CNN) ロシアの国営タス通信は21日までに、北朝鮮の貨客船「万景峰(マンギョンボン)号」がロシア極東のウラジオストク港に入港したと報じた。ロシアと北朝鮮との間に新たに開設された定期航路に初めて就航したもので、今後は週1便で運航する。

タス通信によると、同船は北朝鮮・羅先(ラソン)の羅津(ラジン)港を17日出港し、ウラジオストク港には現地時間の18日午前8時ごろ到着した。乗客は推定40人。

万景峰号運航に関与するロシア企業「インベストストロイトレスト」の幹部は、40人には北朝鮮から戻ったロシア国民や中国の観光客が含まれると述べた。

ロシア、北朝鮮間はこれまで航空便や鉄道で結ばれていたが、タス通信によると貨客船の定期運航の開始は初めて。

ミサイルや核開発を続ける北朝鮮は国際社会の中で孤立を深めているが、ロシアは北朝鮮との外交関係を維持する数少ない国の1つとなっている。北朝鮮による最近のミサイル試射ではロシアの太平洋沿岸近くの海上に着弾していたが、ロシアのプーチン大統領は発射実験を非難したものの北朝鮮に対する威嚇的な政策には反対していた。

モスクワを拠点にするCNNの上席特派員は、ロシアは北朝鮮問題を西側諸国、特に米国との関係を構築する上で交渉材料の1つに位置付けていると指摘。ロシアは「北朝鮮に核兵器を持たせたくないが、この問題に関する反応は最小限にとどめている」とし、「ロシアは北朝鮮の標的になっていないことを知っているからだ」と述べた。

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