ブラジルで黄熱病が大流行、不安に駆られてサル殺し相次ぐ

2017.05.08 Mon posted at 17:45 JST

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(CNN) ブラジルで14年ぶりといわれる規模で黄熱病が流行し、都市部への感染拡大が懸念される状況になっている。地方では不安に駆られた住民によるサル殺しが横行するようになり、当局が啓発キャンペーンに乗り出した。

今回の流行は昨年12月から始まった。現地からの報道によると、南東部ミナスジェライス州ラダイーニャでは黄熱病で11人が死亡したことを受け、住民たちがサルを銃で撃ったり撲殺したりし始めた。

ブラジル環境・再生可能天然資源研究所や同国保健省にも、住民が黄熱病を恐れてサルを殺しているとの報告が相次いでいる。

霊長類に詳しい米イリノイ大学の研究者は、「住民が感染を恐れてホエザルを殺している」と話す。しかし実際には、黄熱病は蚊がウイルスを媒介して感染する疾患で、サルからは感染しない。ブラジルに生息する霊長類の中でもサルは特に黄熱病に弱く、「黄熱病の流行地域では、ホエザルが猛烈な勢いで黄熱病のために死んでいる」という。

野生のサルを襲ったり殺したりすることは環境犯罪に当たる。ブラジル保健省や同国の霊長類研究者は、そうした犯罪についての情報提供を促すとともに、サルを殺さないよう呼びかける啓発活動に力を入れる。

サルは黄熱病の予防対策に欠かせない存在でもある。黄熱病のウイルスが新たな地域に広がれば、真っ先にサルが死ぬ。「森にサルたちがいなければ、人が発症するまで黄熱病ウイルスの感染拡大を検知できず、都市に再び感染が広がる危険が増す」とブラジルの研究者は言う。

今回の流行で死んだサルは、ミナスジェライス州やサンパウロ、リオデジャネイロなどの各州で数千匹に上る。保健省は死んだ1367匹について調査を進めているほか、474匹の死も確認した。

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