天皇陛下がお気持ち表明、衰えが「お務め」に影響を懸念

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東京(CNN) 天皇陛下は8日、テレビを通じてお気持ちを表明し、健康状態が悪化すれば象徴としての務めを果たしていくことが難しくなるのではないかとの懸念を表明した。こうしたメッセージはまれ。

陛下は「既に80を越え、幸いに健康であるとは申せ、次第に進む身体の衰えを考慮する時、これまでのように、全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが、難しくなるのではないかと案じています」と述べた。

多くの人々は、今回のお気持ちの表明について、陛下が、「生前退位」を行うことができるよう皇室典範の改正について国会議員に対応を求めているのだとみている。

陛下がお務めを果たすことができなくなった場合、摂政を置くことができる。陛下も、重病などによりその機能を果たし得なくなった場合には、天皇の行為を代行する摂政を置くことも考えられるとしながらも、この場合も、天皇が亡くなるまで天皇の地位にあり続けるとしている。

安倍晋三首相は、陛下のお気持ちの表明を受け、「天皇陛下のご心労に思いを致し、どのようなことができるのかしっかり考えていかなければいけない」と述べた。

町中では屋外に設置された大型スクリーンの前で、人々が足を止め、陛下がお気持ちを表明する様子を見ていた。

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