NZの火山、活動強まる ロード・オブ・ザ・リングのロケ地

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(CNN) ニュージーランドのトンガリロ国立公園の管理当局は12日までに、人気のファンタジー冒険映画「ロード・オブ・ザ・リング」の3部作に登場した同公園内のルアペフ火山で噴火が懸念される活動が強まっているとして登山客に火口湖から少なくとも2キロ離れるよう警告した。

同国の地質学や火山学などの研究機関「GNSサイエンス」は噴火注意警報を「中程度から活発化した水準」までの範囲が対象のレベル2に引き上げた。レベル3は小規模の噴火を意味する。

同機関の火山学者はCNNの取材に、不安定な活動を示す兆候が多くあるが、噴火の回数は極めて少ないと説明した。

GNSサイエンスによると、同山の火口湖での温度は過去2週間半で20度から45度に上昇。その上で、同火山学者はルアペフ山では2010年以降、温度上昇などに絡む現象が8度起きたが、いずれも噴火にはつながらなかったとの経緯にも言及した。

トンガリロ国立公園はピーター・ジャクソン監督の同映画の中で闇の勢力のサウロン王の拠点の舞台として登場。ルアペフ山のスキー場などで映画は撮影されていた。

GNSサイエンスなどは今回の噴火注意報の引き上げに絡んで、同山のスキー場や接続道路、トンガリロ国立公園内の他の地域に危険が及ぶとは考えられず、訪問や観光に支障はないとしている。

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