トルコ側に緊張緩和模索の動き ロシアは経済制裁へ

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トルコのダウトオール首相

トルコのダウトオール首相

(CNN) トルコ軍機によるロシア軍機撃墜をめぐり双方の緊張が高まるなか、トルコの指導者の一部からは27日、緊張緩和を模索する動きが出てきた。一方、ロシアは同日、トルコに対する事実上の経済制裁を発表した。

トルコのダウトオール首相は27日、英紙タイムズに融和的な内容のエッセーを寄稿。ロシア機の撃墜は「特定の国に向けた行為ではなかったし、今もそうだ」「我が国の領土を守るための措置はこれからも続くが、トルコはロシアや同盟国とともに緊張緩和に向けた取り組みを進めていく」と述べた。

同首相また、トルコとロシアが対立すれば、勝者となるのは過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」だと指摘。今はISISに立ち向かう時だとしたうえで、「米国、欧州連合(EU)、ロシア、トルコなどの国のさまざまな力を活用して集団的に行動すれば、情勢を変えことが可能であり、またそうなるだろう」と述べた。

またクレムリン(ロシア大統領府)は27日、トルコのエルドアン大統領が、パリで行われる国連気候変動会議の場で30日にプーチン大統領と会談することを要請してきたと明かした。クレムリンのペスコフ報道官は、プーチン大統領はこの要請を知っていると述べたが、受け入れるかどうかには言及しなかった。

こうした歩み寄りの姿勢とは対照的に、エルドアン大統領とプーチン大統領はここ数日、強い言葉で非難の応酬を繰り広げ、互いに謝罪を求めてきた。またロシアは、トルコに対する事実上の経済制裁に踏み切っている。

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