トルコ漁船、エーゲ海で難民の赤ちゃん救助 映像公開

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生後1歳半の男児を漁師が救助

(CNN) エーゲ海で難民船が転覆した現場から、幼い男児が漁船に救助される模様を収めた映像が公開され、話題を呼んでいる。

トルコのドーガン通信によると、映像はこのほど、同国西部クシャダス沖で撮影された。難民船の転覆現場で、漁師らが海面に浮いた救命胴衣の中から男児を見つける様子が映っている。

漁師のひとりが男児を抱き上げて救命胴衣を外し、水を吐き出させるよう逆さにした後で毛布にくるむ。漁師は「生きている。よかった、生きている」と繰り返し叫んでいる。

同通信によれば、男児は生後1歳半。健康状態は良好だという。

映像の中で男児を抱いていた漁師は、「生存者15人を見つけて漁船に引き上げると、片言のトルコ語で口々に、まだ海に兄弟や子どもがいると訴えてきた」と話す。

漁師らが捜しに行くと、空っぽの救命胴衣が浮いているように見えた。念のため近付いてみたところ、中に男児がいたという。「中を確認してよかった。子どもは最初死んでいるように見えたが、近くに行ったらうめき声が聞こえた」という。

漁師はその後改めて男児を見舞ったと話し、「すっかり元気な様子で泣き声をあげていた。本当にうれしいことだ」と顔をほころばせた。

国際移住機関(IOM)によると、今年初めからこれまでに船で欧州へ渡った難民や移民は68万人以上。移動中に3200人近くが水死したり、行方不明になったりしている。

9月にはトルコの海岸に横たわる男児の遺体の写真が世界各地の報道機関に取り上げられ、大きな反響を呼んだ。

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