中国・新疆でラマダン中の断食制限か トルコ政府が反発

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中国西部の新疆ウイグル自治区には多くのイスラム教徒が住む

中国西部の新疆ウイグル自治区には多くのイスラム教徒が住む

例えば精河県の食品・医薬品当局では、職員に対し「共産党員や学生のいる家庭では、断食などいかなる宗教活動にも参加しない」旨の誓約書への署名を指示している。

CNNの電話取材に対し職員の1人は「(通達の)主な目的は過激派の脅威から職員を守ることだ」と述べ、共産党員でない一般人であればラマダン中の断食は禁止されていないとした。電話取材の数時間後、サイトからこの通達は消えた。

また2つの中学校のウェブサイトでも、学生や教師の断食を禁止する通達が確認された。このうち1校の関係者に電話取材したところ、通達は「地域全体」を対象とするもので、公務員や学生に対する宗教行為の禁止が目的だという。

在外のウイグル人組織「世界ウイグル会議」(WUC)のセイット・トゥムトゥルク氏は、中国政府は国際社会をだまそうとする二面性を持つと指摘。「政府がやろうとしていることは、昼食の時間に学生や教師、公務員に水や食べ物を与えて、それを受け取らなかった者に対して措置を始めることだ」「その者の過去や年齢、行為に応じて罰金や拘束を受ける可能性がある」と語った。

中国政府はこれまでも、ウイグル族が広範な差別や宗教の自由に対する抑圧を受けているとの人権団体の報告を強く否定している。

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