米国、ロ軍機への緊急発進の中止を一時検討 アラスカ州空域

ワシントン(CNN) 米国防総省がアラスカ州近くの空域へ飛来するロシア軍機に対し戦闘機を緊急発進させる慣行の中止を一時検討し、その後、この措置の実施を見送っていたことが7日までにわかった。

複数の同省当局者が明らかにしたもので、緊急発進の中止の検討は大した抑止力効果を持たず、諜報(ちょうほう)収集面でも余り価値がないことが動機になっていたという。また、緊急発進での費用対効果の側面も検討につながる要因となった。

最終的にロシア側に対し米国の動きを予測不可能にする効果を重視して、緊急発進の続行を決めたとしている。中止の検討を行った時期は明らかにしなかった。

同州近くでの緊急発進は通常、爆撃機を中心とするロシア軍機が米領空ではなく防空識別圏に接近した際、発動される。発進後は、ロシア軍機の動きを監視、追跡などし、時には写真撮影を行う。

米国の防空識別圏は通常、海岸部から約19〜322キロ離れた空域に設定される。ただ、識別圏は国際空域のため飛行は自由となっている。ロシア軍機が海岸部から遠方の空域を進んでいる場合、緊急発進には踏み切っていない。

複数の国防総省当局者は、ロシア軍機の動向分析には航空機を飛ばさなくても、さまざまなレーダーなどの活用で可能とも述べた。アラスカ州近辺の空域では数週間前にロシア軍機が今年最初の飛行を行ったが、緊急発進は命令しなかったという。

欧州などの空域では昨年、ロシア軍爆撃の飛行が増加した。しかし、今年に入り飛行の頻度は通常の水準に戻ったとしている。

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