ベルギー外相が「黒人」姿で慈善活動、批判浴びる

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(CNN) ベルギーのディディエ・レインデルス外相が地元の慈善資金集めの行進に顔を黒く塗った「黒人」の姿で参加し、ソーシャルメディア上で配慮不足などの批判を受ける騒ぎとなった。

今月14日に行われた行進は1876年に王室の加護を受け、子どもたち向けの慈善資金調達を目的にして始まった「レ・ノワロー」(「黒人たち」の意味)。ベルギーやオランダではクリスマスの時期に「黒人のピート」と呼ばれるキャラクターが登場する慣習もあるが、近年は人種問題と絡めた論議を呼んでいる。

レインデルス外相は自らの公式サイトでも行進参加の事実を明かし、「顔を黒く縫ってブリュッセルの街頭を練り歩いた」などと報告。顔を黒く塗るのは楽しみと慈善のためとの写真説明もあった。

ただ、同外相の今回の振る舞いはツイッターで反響を呼び、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチの幹部は「恥を知れ!」と非難。「アフリカ諸国指導者との次の会合に顔を黒く塗って参加するのだろうか?」ともとがめた。

ナイジェリア生まれの作家も多数回書き込み、「彼は恥じるべき。非常に挑発的な行動で、外相の肩書を持つ政治家ならその意味合いを知るべきだ」と主張した。また、地元テレビのVTMは「フランスで閣僚が今回のようなまねをするのは全面的に不適切と受け止められている。外相はアフリカを冒涜(ぼうとく)したことになる。外相はこのことに気付いていないようにも見える」と批判した。

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