戦力拡充の中国空軍でトップガン計画、高校から操縦士育成

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中国軍が「トップガン」の育成に乗り出した

中国軍が「トップガン」の育成に乗り出した

香港(CNN) 中国紙チャイナ・デーリーは19日までに、同国政府が11省の16高校で男子生徒1000人を対象に将来の空軍パイロットとして育成するための特別訓練を施す計画を開始したと報じた。

戦力の近代化を図る同国空軍による優秀な人材確保を図る対策の一環。これら生徒の年齢は14~16歳で、選考の通過者は通常の授業をこなす他、飛行訓練や人民解放軍の標準的な体育訓練も受ける。

選抜試験は精神鑑定や飛行模擬試験が義務付けられているとみられる。合格者は給付金も得て、寮生活を送ることになる。

高校での3年の訓練を終えた生徒は操縦士としての最終的な選抜試験に臨む。合格者は人民解放軍の飛行学校に加わる。不合格者は別の軍大学もしくは民間の教育機関などへの進学を選べる。

同紙は先月、地元の航空宇宙雑誌の編集幹部を引用し、「中国は最新型航空機の開発で成果を得ているが、これら航空機を操縦するパイロットの人数を確保し十分な訓練を積ませる必要がある」との見方を伝えていた。

中国軍の変革に関する米報告書は先月、同軍の主要課題は新兵の質向上と職業軍人としての誇りの保持と指摘。人民解放軍の新兵の多くは限られた学歴しか持たない農村部出身とされている。同報告書は中国政府の一人っ子政策の影響で「わがまま」な性格の子どもの出現も目立ち、軍規律に耐えられない者もいると述べていた。

中国軍は近代化の方針を進めるため、高卒や大学卒の人材確保に乗り出している。

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