クリミア併合時に「核の用意も」 プーチン大統領

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「核の用意も」 プーチン氏

モスクワ(CNN) ロシアのプーチン大統領は15日夜に放送されたテレビ番組で、同国が昨年3月にウクライナ南部クリミア半島を併合した際、核兵器を臨戦態勢に置く用意もあったことを明らかにした。

プーチン大統領はクリミア併合を巡る国営テレビのドキュメンタリーで、ロシアが核兵器を使う準備をしていたかとの質問に「その用意はあった」と返答。「クリミアは歴史的にわれわれの領土であり、そこに住むロシア人が危険にさらされているのを放置するわけにはいかないと、同僚たちに伝えた」と述べた。

大統領は一方で、それは最悪のシナリオになった場合の話だと語り、「世界的な紛争に発展させることはだれも望んでいなかったはず」との認識を示した。

ウクライナでは昨年、親ロシア派のヤヌコビッチ前大統領が、激しい反政府デモの末に追放された。ロシアはこれを「ウクライナの民族主義者によるクーデター」と呼んで非難した。

ロシア系住民が過半数を占めるクリミア半島では中央の政変を受け、正体不明の武装勢力が政府機関や軍事施設を占拠。3月16日にロシア編入の是非を問う住民投票が実施された。

投票では圧倒的多数の賛成で編入が決まったが、ウクライナ新政権や欧州連合(EU)、米国は武力による威嚇があったとして、投票結果の無効を主張。欧米諸国はロシアやクリミア分離派の指導者らに経済制裁を科した。

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