北朝鮮の「最新鋭」ミサイル、実はロシア製か
(CNN) 北朝鮮が「最新鋭」と称する対艦ミサイル実験を実施した。7日の北朝鮮メディアは発射場を視察する金正恩(キムジョンウン)第1書記の写真を掲載している。
韓国国防省によると、射程200キロの短距離ミサイル5発が8日に発射された。これは米韓合同軍事演習を数週間後に控えたタイミングだった。
北朝鮮メディアはこのミサイルについて、「安全に飛行した後、インテリジェントロケットが『敵』船を正確に捜索、追跡、命中した」と報道。北朝鮮で開発された「最高レベル」のロケットを金第1書記が称賛したと伝えた。
これに対して専門家のジョセフ・バミューデス氏は北朝鮮情報サイト「38ノース」の中で、北朝鮮が発射したのはロシアの対艦巡航ミサイル「Kh35E」のようだと指摘し、「KPN(朝鮮人民海軍)がこのシステムをロシアから直接入手したのか、第三者から入手したのかは不明」だとした。
バミューデス氏はさらに、「もしこの新システムをKPNに組み込んで広範に配備することに成功すれば、軍の老朽化是正に向けた重大な1歩となり、同地域の北朝鮮および米海軍の船舶への脅威が増す」と指摘している。