中国警察が人身売買を摘発、乳幼児38人を保護
(CNN) 中国中央テレビ(CCTV)が13日に伝えたところによると、中国警察は同日までに山東省で子どもの人身売買組織を摘発し、乳児37人と3歳の女児1人を保護した。
子どもたちは1人当たり5万~8万人民元(約95万~150万円)で売買され、特に男児に高い値が付けられていた。大半の子どもに栄養失調やエイズウイルス(HIV)感染など、健康上の問題がみられたという。
乳幼児を対象とした人身売買の疑いで、103人が逮捕された。
警察は昨年7月、同省南西部の済寧で、不審な妊婦の一団が廃工場へ連れて行かれるところを発見した。工場内からは、闇の分娩室となっていたことをうかがわせるおむつなどが見つかった。
公安省で人身売買対策を担当する責任者によれば、子どもの人身売買にかかわる犯行の手口は近年ますます巧妙化している。犯罪組織が出産間近の妊婦をバスや列車で別の街へ移動させ、そこで生まれた子どもを売り飛ばすケースもある。