仏紙襲撃、表現の自由か身の安全か 風刺画の転載見送った報道各社の判断

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人びとが「私はシャルリー」のスローガンを掲げて抗議している

人びとが「私はシャルリー」のスローガンを掲げて抗議している

ニューヨーク(CNNMoney) フランスの風刺週刊紙「シャルリー・エブド」が襲撃された事件。同紙はイスラム教の預言者ムハンマドを題材にした風刺漫画で過去に何度も物議をかもしてきた。事件を伝えた大手マスコミのほとんどは、同紙の漫画の転載を見送った。

そうした中でワシントンポスト紙は8日の紙面で風刺画の転載に踏み切った。「表紙を見せることで読者が事件の全容を理解する手助けになる」。同紙デスクのフレッド・ハイアット氏はそう解説する。

主要ニュースサイトも軒並みシャルリー・エブドの風刺画をスライドショーで紹介している。

しかし多くのテレビ局や新聞社では、風刺画を掲載して殺害されたジャーナリストへの支持を表明したいという衝動が、安全に対する不安やデリケートな問題の扱いに関する不安に阻まれた。イスラム教徒の間ではムハンマドを描くことはタブーとされる。

転載を見送った判断についてはジャーナリストの間でも意見が分かれる。検閲に当たるという見方や、テロを黙認することになるとの指摘もある。

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