親政府派の活動家が撃たれて負傷 タイ北東部

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バンコク市内で活動するデモ隊。同国北東部では親政府派の指導者が撃たれる事件が起きた

バンコク市内で活動するデモ隊。同国北東部では親政府派の指導者が撃たれる事件が起きた

バンコク(CNN) 反政府デモによる混乱が続くタイの北東部ウドンタニ県で22日、親政府派の政治指導者が狙撃され負傷する事件が起きた。警察当局が明らかにした。

警察によれば、狙撃されたのは、インラック首相率いる現政権を支持する「赤シャツ隊」の指導者の1人で著名な政治活動家のクワンチャイ・プライパナ氏。プライパナ氏は自宅近くでピックアップトラックに乗ったグループに銃撃されたという。命に別条はない。

犯人は逃走中で、警察は政治的動機による事件の可能性もあるとして捜査している。

タイ政府は21日、首都バンコクに非常事態宣言を出している。これにより、治安当局には夜間外出禁止令の発令をはじめ、裁判所の許可なしの容疑者の拘束やメディアの検閲、首都の一部を立ち入り禁止にするといった権限が与えられた。

今回の事件はタイの政治的緊張をさらに高める可能性がある。首都バンコクでは先週、反政府デモ隊を標的にした爆弾事件が発生。1人が死亡したほか数十人がけがをし、非常事態宣言の発令につながった。

赤シャツ隊はタクシン元首相とその妹であるインラック首相を支持。人口が多く経済発展の遅れた北東部などを地盤としている。

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