珍しい「世界最小のスイレン」が盗まれる 英王立植物園

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黄色いおしべの周りに指のつめの大きさほどの白い花びらが広がる (C)RBG Kew

黄色いおしべの周りに指のつめの大きさほどの白い花びらが広がる (C)RBG Kew

ロンドン(CNN) 英ロンドン警視庁によると、同市近郊のキュー王立植物園で先週、世界最小のスイレンとされる非常に希少な植物が何者かに盗まれた。

警察によると、盗まれたのはスイレン科のNymphaea thermarum。同植物園では「ピグミー・ルワンダ・ウォーター・リリー」の通称で呼ばれている。鮮やかな緑の葉は小さいものだと直径1センチ前後で、黄色いおしべの周りに指のつめの大きさほどの白い花びらが広がる。

ルワンダ南西部マシューザの淡水温泉で1987年、ドイツの植物学者が発見した。温泉の開発によって生息地が乾き、2008年ごろには自生が確認されなくなった。

独ボン植物園のチームが持ち帰ったひと握りの株を同植物園が引き継ぎ、09年に繁殖に成功。泥を入れたポットを摂氏25度に保った水の中に置くことで生育環境を再現し、約30株を栽培、展示していた。警察は盗難の被害額について「計り知れない」と述べている。

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