トルコ、汚職事件巡り3閣僚が辞任 内閣改造も

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トルコのエルドアン首相

トルコのエルドアン首相

イスタンブール(CNN) 閣僚の息子らの関与が指摘される大規模汚職事件に揺れるトルコで25日、ギュレル内相、チャーラヤン経済相、バイラクタル環境都市相が辞意を表明した。政府系のアナトリア通信が伝えた。

エルドアン首相は同日夜、3氏を含む10閣僚の交代を発表した。

バイラクタル環境都市相はテレビの生番組に出演し、エルドアン首相から辞任と、政権への批判を和らげるような内容の声明を出すよう求められたと発言。環境都市相は声明発表を断ったものの、閣僚と国会議員の職は辞した。一方で同氏は、首相に対し「国民に安らぎを与えるために」退陣するよう呼びかけた。

今回、摘発された汚職は資金洗浄や金の密輸、贈収賄を含む大規模なもの。ギュレル氏とチャーラヤン氏の息子は逮捕され、バイラクタル氏の息子は一時、身柄を拘束されたが釈放された。検察当局は2年にわたり、国営銀行のトップや官界、経済界を巻き込んだこの事件を追ってきたという。

今回の摘発の背後には、首相のかつての支援者で現在は関係が悪化しているイスラム聖職者、フェトフッラー・ギュレン師とその支持者たちの存在があるとの見方もある。同師は現在、米ペンシルベニア州で事実上の亡命生活を送っている。

警察や司法機関で重要な職にある人々のなかにはギュレン師の支持者が少なからずいるとされ、エルドアン首相は今回の摘発を、政権転覆を狙った「汚い作戦」だと批判。今回の汚職事件の摘発後、多数の警察幹部が指揮系統を無視したとして更迭されている。

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